
就労継続支援B型「かなうラボ」利用者のガパオです。
これまで私は、自分らしく、心穏やかに働ける「自立の形」を求めて、Instagram(以下インスタ)運用のスキルを活かした副業シリーズを連載してきました。
これまでの「実践編」シリーズ
前回の記事では少し寄り道をしましたが、今回の話の軸は、あくまでインスタ運用の裏側で私が積み重ねてきた「調べる力」にあります。
ただ、インスタの海を回遊していると、どうしても避けられない瞬間がありますよね。
それは、自分と同じジャンルで、何万ものフォロワーを抱え、キラキラと輝いている「競合アカウント」が目に入ってしまうとき。
「この人はあんなに伸びているのに、私は……」と、つい自分と比較して、スマホを置きたくなることはありませんか?
そこで今回は、運用代行の中でも最も単価が高く、かつ「一生モノの武器」になる実践編の第五弾をお届けします。
それは、アカウントの魂(方向性)を決める、『戦略設計(コンセプトメイク)』の技術です。
「戦略なんて、頭の良いマーケターがやることでしょ?」
そう思うかもしれません。でも、実はこれ、私たちがインスタで「誰かの悩み」に寄り添い、「ライバルの背中」を必死に追いかけてきた、あの全ての経験がパズルのように組み合わさって完成する、最高にエキサイティングなスキルなんです。
😢 私の失敗談:「何を投稿してもいい」という自由が、一番の地獄だったあの頃

実は私、インスタ運用を始めたばかりの頃、「あれもこれも伝えなきゃ!」と欲張って、アカウントが迷走に迷走を重ねていた時期がありました。
ある日は「占いの魅力」を語り、次の日は「最新の副業ニュース」を流し、またある日は「今日のポエム」を投稿する……。本人は一生懸命なのですが、読者からすれば「この人、結局何の人なの?」という状態。当然、フォロワーは増えても、誰からもお悩み相談は届きませんでした。
でも、かなうラボでブログ記事の執筆に取り組む中で、自分がこれまで何に時間を使ってきたのかを振り返ったとき、ある大切なことに気づいたんです。
「誰にでも届く言葉は、誰の心にも刺さらない」
戦略がないまま発信を続けるのは、地図も持たずに大海原へボートを漕ぎ出すようなもの。クラウドソーシングで「戦略設計」の募集を見かけても、「私にはそんな大それた企画力はない」と、ずっと逃げてきました。
でも、今なら分かります。
戦略設計とは、魔法のようなアイデアを出すことではありません。
これまで私たちがリサーチしてきた「読者の悩み」と、分析してきた「ライバルの弱点」、そして「自分自身の経験」を、一本の太い線で繋いで、目的地(ゴール)を決めてあげる作業なんです。
この「設計図」さえあれば、もう「今日何を書こう?」と迷うことはありません。クライアントからも、「あなたに任せれば、迷子にならずに済む」と、圧倒的な信頼を寄せられるようになります。
➡️ ステップ1:【ターゲット】「過去の自分」を救うためのペルソナ設定

プロの分析代行の視点で、戦略の第一歩は「誰に届けるか」を絞り込むことから始まります。
- 「過去の自分」をターゲットにする
一番おすすめなのは、1年前、あるいは3年前の「悩んでいた自分」を救うつもりで設定することです。自分が何に泣き、何に救われたかを知っているあなたなら、AIには書けない「魂の言葉」が書けるからです。 - 「24時間のルーティン」を想像する
その人は何時に起き、どのタイミングでスマホを開き、どんな言葉で検索しているか?
(例:夜23時、子供を寝かしつけた後に『50代 未経験 副業』と、震える指で検索している…など) - ガパオ流のスパイス
ターゲットが抱えているのは「お金が欲しい」という表面上の願いではありません。その裏にある「自分に自信を持って、家族に内緒で少し贅沢がしたい」「居場所が欲しい」といった、生々しい本音を言語化してください。これが全ての投稿の「核」になります。
➡️ ステップ2:【ベネフィット】読者が「喉から手が出るほど欲しい未来」を言語化する

コンセプトとは「何を教えるか」ではなく、「読者をどんな未来へ連れて行くか」の約束です。
- 「メリット」ではなく「ベネフィット」を語る
「占いが当たります」はメリット。「占いで心のモヤモヤが晴れて、明日から笑顔で家族に優しくなれます」がベネフィット(得られる未来)です。 - 「負」からの解放を約束する
読者は「プラス」になることより、「マイナス(不安・恐怖・不満)」から逃れたいというエネルギーの方が強いものです。「老後の不安をなくす」「今のパートを辞められるようになる」といった、具体的な解放の形を提示しましょう。 - 根拠の提示
クライアントの強みを棚卸しして、「なぜ、あなたならその未来へ連れて行けるのか?」という根拠をセットにします。これが「信頼」という名の、最強のフックになります。
➡️ ステップ3:【コンセプト】「あなたから買いたい」と言われる独自ポジションの作り方

ターゲットと未来が決まったら、最後は「ライバルとの違い」を明確にします。
- 「掛け算」でオンリーワンになる
一つのスキルでは勝てなくても、二つを掛け合わせれば唯一無二になれます。
(例:「インスタ運用」×「50代の視点」×「手書きの温もり」) - 「敵」を設定する
「ただの副業」ではなく、「AIが書いたような冷たい文章で稼ぐ副業」を敵に設定し、自分は「体温のある言葉で繋がる副業」を提案する。こうして『正義の旗』を立てることで、熱狂的なファンが集まります。 - コンセプトの言語化
「[ ターゲット ] な人が、[ 武器 ] を使って、[ 未来 ] を叶える場所」という一文を作ります。
🛠️ 10分で軸が固まる!「ガパオ流・コンセプト作成シート」
- 【ターゲット】誰を救う?(1〜3年前の苦しかった自分)
- 【現状】その人は今、どんな「痛み」の中にいる?(スマホ越しに抱える不安)
- 【ベネフィット】連れて行く「約束の場所」はどこ?(3ヶ月後の笑顔)
- 【差別化】ライバルと違う「あなたの武器」は何?(失敗談、経験など)
- 【コンセプト文】一言でいうと何のアカウント?
🤫 経験者の独り言:戦略とは、何かを「捨てる」勇気のこと

「あれもこれも言いたい」その気持ち、痛いほど分かります。でもね、戦略の語源は「戦いを略く」こと。何をやらないか、誰に届けないかを決めることなんです。
「若い世代向けの情報は捨てよう」。そう決めた瞬間に、あなたの言葉は、本当にあなたを必要としている人の元へ、まっすぐ、力強く届くようになります。
50代を迎え、人生の折り返し地点を過ぎた私たちは、もう全員に好かれる必要なんてありませんよね。あなたの経験を必要としている、たった一人の「あの頃の自分」に向けて、最高の招待状を書いてあげましょう。
それが、結果としてあなたを「喉から手が出るほど求められているスキルを持った戦略家」へと押し上げてくれるのです。


