みなさまごきげんよう。
就労継続支援B型事業所かなうラボ利用者のmayoです。
「なんのために働いているんだろう」と、自分に問いかけたことがある人は、きっと少なくないはずです。特に社会に出たばかりの頃は、目の前の仕事をこなすことに精一杯で、立ち止まって考える余裕すらありませんでした。SNSを開けば、同世代が転職や副業、起業などで結果を出している様子が次々と流れてきます。そのたびに「自分は今のままでいいのだろうか」と、焦りに似た気持ちを抱いていたのを覚えています。

「休みの日は疲れて寝るだけ。これって普通なの?」と立ち止まりたくなったことはありませんか?今回は、そんな自分自身の経験をもとに、「働くために生きる」から「生きるために働く」へと考え方が変わっていった過程を綴ってみたいと思います。特別な成功体験があるわけではありません。ただ、同じように働き方や生き方に迷いを感じている方にとって、少しでも考えるきっかけになればと思い、言葉にしてみることにしました。
第1章 「頑張ること」が正解だと思っていた日々
新卒で入った会社では、とにかく「頑張ること」が評価される空気がありました。残業をこなし、休日も仕事のことを考え、体調が多少悪くても無理をして出社する日々でした。それが「社会人としてのあるべき姿」だと、疑うことなく思い込んでいました。
朝は始発近くの電車に乗り、夜は日付が変わる頃に帰宅していました。そんな日々の中で、休みの日も「明日からまた頑張らなければ」という気持ちが頭から離れず、心から休めている感覚がなかったのを覚えています。友人との予定も、仕事の疲れを理由に何度も断ってしまいました。
今思えば、生活のすべてが「働くこと」を軸に回っていました。趣味の時間も睡眠の時間も、突き詰めれば「明日ちゃんと働くための準備」でしかなく、自分自身のためというより、仕事のための時間になっていたように思います。周りの先輩たちも同じような働き方をしていたので、それが「普通」であり、疑うべきものだとは考えもしませんでした。
第2章 限界がきたのは、ある平凡な朝でした
転機は、特別な出来事があったわけではありません。ある平凡な平日の朝、いつも通り出社しようとした瞬間、体が動かなくなったのです。頭では「行かなければ」と分かっているのに、心と体がまったく言うことを聞きませんでした。玄関の前でしばらく座り込んでしまったことを、今でもはっきりと覚えています。
その時初めて、自分がずっと無理をしていたことに気づきました。特別に大きな失敗をしたわけでも、誰かに責められたわけでもありません。ただ、小さな我慢を積み重ねてきたことが、ある日突然、限界という形で表れただけなのだと思います。
振り返ると、「頑張ることが正しい」という価値観は、誰かに強制されたものというより、周囲の空気を読んで自分の中に作り上げてしまったものでした。真面目であろうとするほど、その基準に自分を合わせようとしてしまいます。SNSで見かける「充実した働き方」と自分を比べては、まだ足りないと感じてしまうのです。そんな悪循環に、知らないうちにはまっていたのかもしれません。
第3章 「生きるために働く」という視点への転換
体調を崩した経験を経て、少しずつ働き方や仕事との向き合い方を見直すようになりました。大きく変えたのは、「仕事のために生活を犠牲にする」のではなく、「自分の生活を成り立たせるために仕事をする」という順番の捉え方です。
具体的には、まず自分にとって譲れない時間を手帳に書き込みました。たとえば「土曜の午前中は絶対に好きな音楽を聴いてぼーっとする」といった、心が落ち着く時間を先に確保するようにしたのです。そのうえで、無理のない範囲で働き方を選び直しました。順番を変えただけのようですが、この転換は日々の気持ちの余裕に大きく影響しました。
優先順位を下げたからといって、仕事の手を抜いているわけではありません。むしろ、心身に無理のない状態で働けるようになったことで、以前より落ち着いて物事に取り組めるようになったと感じています。焦って結果を出そうとしていた頃よりも、今の方が一つひとつの仕事に丁寧に向き合えているようにも思います。
この頃から、「休むこと」に対する罪悪感も少しずつ薄れていきました。以前は、何もしていない時間があると「このままでいいのか」と不安になっていましたが、今では、何もしない時間もまた、次に働くための土台をつくる大切な時間だと捉えられるようになりました。
第4章 今、大切にしていること
今振り返って感じるのは、「働くために生きる」という考え方そのものが悪いわけではない、ということです。仕事に情熱を注げること自体は、決して否定されるものではありません。ただ、それが「生活を犠牲にしてでも」という前提になってしまうと、いずれ無理が生活全体に及んでしまうように思います。
大切なのは、自分にとって心地よいバランスがどこにあるかを、自分自身で確認し続けることではないでしょうか。周囲の「普通」や「当たり前」に合わせることよりも、自分の生活や心の状態を基準にして働き方を選ぶこと。そんな視点を持てるようになったことが、今の自分にとって一番の変化だったように感じています。
第5章 これから働き方を見つめ直す人へ
同世代の友人と話していると、「今の働き方が正しいのか分からない」という声をよく耳にします。転職や副業、フリーランスといった選択肢が増えた今の時代だからこそ、逆に「どう働くべきか」という正解が見えにくくなっているようにも感じます。
けれど、働き方に唯一の正解はないのだと思います。大切なのは、他人の基準ではなく、自分自身の生活や心の状態に目を向けることです。今の働き方を苦しいと感じているなら、その苦しさを我慢することが「頑張ること」なのではなく、少し立ち止まって順番を見直すことこそが、次の一歩になるのではないでしょうか。
ここまで、あくまで一つの体験としての考え方の変化をお話ししてきました。働き方や仕事に対する感じ方は人それぞれで、正解が一つに決まるものではありません。ただ、もし今、以前の自分のように「頑張ることが当たり前」だと感じて苦しくなっている方がいれば、その順番を少しだけ入れ替えてみることが、次の一歩につながるかもしれません。私自身、今は「かなうラボ」でサポートを受けながら、自分らしい働き方を少しずつ実践している最中です。この文章が、そんなきっかけの一つになれば嬉しく思います。
以上、ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。
またの機会にお会いしましょう。


