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頑張れない日は、あなたが弱いからじゃない。

趣味・日記
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心理学から見えてきた「人が頑張れる理由」

皆さま、ごきげんよう。
就労継続支援B型事業所かなうラボ利用者のmayoです。

朝、目覚ましが鳴る。

「起きなきゃ。」

そう思っているのに、体は布団から動いてくれない。

スマートフォンを開けば、SNSには今日も誰かの頑張りが流れてきます。

「朝5時から勉強しました。」

「今日もジムに行ってきます。」

「資格試験に合格しました!」

その投稿を見ながら、こんなことを思ったことはありませんか。

「どうして自分だけ頑張れないんだろう。」

もし、そう感じたことがあるなら、まず一つだけお伝えしたいことがあります。

それは、あなたが弱いからではないということです。

人は、いつでも同じように頑張れるわけではありません。

昨日までやる気に満ちていたことが、今日はどうしても手につかない。

反対に、普段なら面倒に感じることなのに、驚くほど集中できる日もあります。

私たちのやる気は、意志の強さだけで決まるものではありません。

人とのつながり、環境、体調、心の状態。

さまざまな要素が重なり合って、「今日は頑張れる」「今日は休みたい」という気持ちを生み出しています。

今回は、心理学の考え方を交えながら、「人はどんな時に頑張れるのか」を一緒に考えてみたいと思います。

そして、読み終わる頃には、「頑張れない自分」を責める気持ちが少しだけ軽くなっていたら嬉しく思います。


なぜ「自分のため」より「誰かのため」だと頑張れるのでしょう?

少し思い出してみてください。

最近、一番頑張れた日は、どんな日だったでしょうか。

もしかすると、それは自分のためではなかったかもしれません。

朝が苦手でも、子どものお弁当は作れる。

疲れていても、家族のためなら夕飯を用意できる。

自分の仕事は残っているのに、困っている同僚を放っておけない。

そんな経験はありませんか。

心理学には「自己決定理論」という考え方があります。
これは、エドワード・L・デシとリチャード・M・ライアンによって提唱されました。

この理論では、人には「自律性」「有能感」「関係性」という3つの基本的な欲求があるとされています。

その中でも「関係性」、つまり誰かとのつながりを感じられることは、意欲を大きく高める要素の一つです。

私たちは、自分一人のためよりも、「誰かの笑顔を守りたい」という気持ちが生まれた時、思っている以上の力を発揮できることがあります。


なぜ締め切り直前になると急に集中できるのでしょう?

「もっと早く始めればよかった。」

この言葉に心当たりがある人は、きっと少なくないでしょう。

時間に余裕がある時はなかなか始められないのに、締め切り前日になると急に集中力が高まる。

そんな経験は、多くの人にあります。

時間が限られることで、「今やるべきこと」が明確になり、余計な迷いが減るからです。

一方で、心理学には「ヤーキーズ・ドッドソンの法則」があります。

この法則では、適度な緊張は集中力を高めますが、緊張が強すぎると、かえって本来の力を発揮できなくなることがあるとされています。

つまり、プレッシャーは味方にも敵にもなります。

「締め切りがある方が頑張れる人」もいれば、「追い詰められると頭が真っ白になる人」もいます。

どちらが正しいということではありません。

自分が一番力を発揮できる環境を知ることが大切なのです。


好きなことだけ、時間を忘れてしまうのはなぜでしょう?

ゲームをしていたら、あっという間に夕方になっていた。

読書を始めたら、気づけば何時間も経っていた。

夢中で料理をしていたら、疲れを忘れていた。

そんな経験はありませんか。

心理学者ミハイ・チクセントミハイは、この状態を「フロー」と呼びました。

自分の能力と課題の難しさがちょうど釣り合った時、人は時間を忘れるほど深く集中し、高い満足感を得られるとされています。

この時、人は「頑張っている」という感覚よりも、「楽しんでいる」という感覚に近づいています。

だからこそ、好きなことは心を元気にしてくれるのです。


「認められたい」は悪いことなのでしょうか?

人前で発表する日。

初対面の人と会う日。

久しぶりの同窓会。

そんな日は、少しだけ身だしなみに気を配ったり、準備を丁寧にしたりします。

それは、「良い印象を持ってもらいたい」という自然な気持ちがあるからです。

承認欲求という言葉は、時に悪い意味で使われることがあります。

しかし、誰かに認めてもらいたいと思うこと自体は、人間にとってごく自然な感情です。

その気持ちが努力につながり、自分を成長させてくれることもあります。


応援してくれる人は、どうしてこんなにも大きな存在なのでしょう?

「頑張っているね。」

「応援しているよ。」

たった一言なのに、不思議と前を向けた経験はありませんか。

応援そのものが能力を上げるわけではありません。

それでも、不安を少し和らげ、「もう一歩だけ進んでみよう」という勇気を与えてくれます。

人は、一人で強くなるというより、支え合うことで前へ進める存在なのかもしれません。


頑張れない日にも、ちゃんと理由があります

ここで忘れてはいけないことがあります。

頑張れない原因は、心だけではありません。

睡眠不足。

疲労の蓄積。

ストレス。

栄養不足。

体調不良。

こうした身体の状態も、やる気や集中力に大きく影響します。

厚生労働省も、十分な睡眠や休養が心身の健康を保つために重要であると示しています。

もし今日は何もできなかったとしても、最初に疑うべきなのは「自分の根性」ではありません。

「ちゃんと休めていたかな。」

その問いかけから始めてもいいのです。


私たちは「頑張っている人」ばかりを見る時代を生きています

仕事では成果が評価されます。

学校では成績が評価されます。

そしてSNSでは、成功した瞬間だけが流れてきます。

資格に合格した人。

昇進した人。

ダイエットに成功した人。

でも、その人が何度失敗したのか。

何日休んだのか。

途中で泣いた日はあったのか。

そこまでは見えてきません。

私たちは、他人の「結果」と、自分の「途中経過」を比べてしまいやすい社会で生きています。

だから、「自分だけ頑張れない」と感じてしまうのも、不思議なことではありません。

人の意欲には波があります。

いつでも全力で走り続けられる人はいません。

だからこそ、休むことも、頑張ることと同じくらい大切なのです。


あなたの「頑張りスイッチ」は、どこにありますか?

ここまで、人が頑張れる理由を見てきました。

誰かのため。

好きだから。

締め切りがあるから。

認められたいから。

応援してくれる人がいるから。

どれが正解ということではありません。

人それぞれ、心が動くきっかけは違います。

だから、他人と比べる必要もありません。

今日一日を少しだけ振り返ってみてください。

「あの時は、なぜ頑張れたのだろう。」

「今日は、なぜ動けなかったのだろう。」

その小さな振り返りを積み重ねることが、自分だけの「頑張りスイッチ」を見つける第一歩になるはずです。


おわりに

ここまで「頑張る理由」についてお話ししてきましたが、最後に一つだけ正直に告白します。

実は、この原稿も一番筆が進んだのは締め切りが近づいてからでした。

心理学では「適度なプレッシャーが力を引き出すこともある」と紹介しながら、書いている本人が締め切りに背中を押されていたのです。

人間とは、案外そんなものなのかもしれません。

今日、思うように頑張れた人もいるでしょう。

思うように動けなかった人もいるでしょう。

でも、そのどちらにも価値があります。

頑張る日があるから休む日が必要なのではありません。

休む日があるから、人はまた頑張れるのです。

もし今日のあなたが「何もできなかった」と感じているなら、どうか自分を責めないでください。

温かいお茶を一杯飲む。

好きな音楽を聴く。

少しだけ早く眠る。

それだけでも十分です。

それは怠けることではなく、未来の自分へ贈る小さなプレゼントなのです。

人は、いつも頑張れる生き物ではありません。

だからこそ、自分が頑張れる理由を知ることは、自分自身を大切にすることなのだと思います。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

また次回、この場所でお会いしましょう。