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また買ってしまった問題

趣味・日記
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みなさまごきげんよう。
就労継続支援B型事業所かなうラボ利用者のmayoです。

先日、友人に聞かれました。

「エコバッグ、何枚持ってるんですか?」

その瞬間、思わず口ごもってしまいました。正確な枚数を覚えていないのです。それなのにスーパーへ行くたび、なぜかレジ前でハッと「あ、持ってくるの忘れた……

これが、わたしの「また買ってしまった問題」です。

よく考えてみると、この問題は生活のあらゆる場面に潜んでいます。

たとえば、充電ケーブルもその一つ。「どこへ行ったかわからない」「出先で急に必要になった」という理由で買い足すのですが、不思議なことに、なくなったはずのケーブルは必ず後から出てきます。引き出しの奥やカバンの底、ときには本の間から。気づけば家中のあちこちに生息しています。「予備」のさらに予備まで増えて、本体のスマートフォンよりケーブルのほうが多いのではないかと思うほどです。

あるいは、急な雨のたびに増えていくビニール傘。次は付箋です。文具店へ立ち寄るたび、「もう少しで使い切りそう」「このサイズは家になかったかも」「色がかわいい」という理由をつけて、ついカゴへ入れてしまいます。しかし、付箋というものは意外と減りません。引き出しを開けると、色とりどりの付箋が「次はぼくの番かな?」とばかりに整然と並んでいて、それを見るだけで心がじんわり満たされるのです。

そして100円ショップ。ここは「また買ってしまった問題」の総本山かもしれません。

「まあ、100円だしね。」この魔法の一言が、理性のブレーキをそっと外してしまいます。

整理ケースに小分けポーチ、洗濯ネットや収納ボックス。気づけば「収納グッズを収納する場所」が必要になるという、なんとも哲学的な状況に陥ってしまうのです。

こうして書き出すと、自分がずいぶんだらしない人間のようにも思えてきます。でも、少し立ち止まって考えると、これはわたしだけの話ではない気がします。

「必要なときに手元にない。」

その不安こそが、「また買ってしまう」根本原因ではないでしょうか。エコバッグを忘れて困った経験。充電ケーブルがなくて焦った経験。付箋が切れて不便を感じた経験。そんな小さな後悔が積み重なり、「次は困らないようにしよう」という防衛本能につながっているのだと思います。

消費者心理の研究でも言われているように、人は「困るかもしれない」という不安を避けるため、予防的に物を買い足す傾向があるそうです。つまり、わたしたちは単なる「買いすぎ人間」なのではなく、過去の失敗から学ぼうとしている、案外まじめな生き物なのかもしれません。

もちろん、それだけでは説明できない事実もあります。

便利な社会になり、100円ショップやネット通販ですぐ買えるようになったことで、「念のために買っておこう」という心理的なハードルは以前よりずっと低くなりました。一つひとつは数百円でも、一年積み重なれば意外な金額になります。

それでも、どうしても弁解できないことがあります。

「また買ってしまった。」

そう気づいて「はぁ、また買ってしまった……」と苦笑いした瞬間、なんとなく「まあ、いいか」と思ってしまうのです。

困りはする。でも、本気では後悔していません。エコバッグが増えても生活は続きますし、付箋が余って誰かに迷惑をかけるわけでもありません。充電ケーブルにいたっては、多いに越したことはないとさえ思い始めています。

気づけば、「また買ってしまった問題」と戦うことをやめ、「また買ってしまったな」と笑えるようになっていました。

これを成長と呼ぶのか、諦めと呼ぶのか。それは人によって意見が分かれるでしょう。

でも案外、人生というものは、こうした小さな失敗と折り合いをつけながら進んでいくものなのかもしれません。

もし思い当たるものがあるなら、一度だけ家の引き出しや棚を開けて数えてみてください。そこには、過去の自分が「次こそ困らないように」と残してくれた、小さな安心が並んでいるはずです。

だからきっと今日もどこかで、レジ前でエコバッグを手に取りながら、わたしと同じような顔をしている誰かがいるはずです。

さて、あなたの家には今、エコバッグが何枚ありますか?