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人生は計画通りに進まない――崩れた予定表から見えてきたもの

趣味・日記
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みなさまごきげんよう。
就労継続支援B型事業所かなうラボ利用者のmayoです。

「人生は計画通りに進まない」——これは、誰もが一度は実感したことのある、ごく普通の感覚ではないでしょうか。

就職、結婚、マイホーム。若い頃に思い描いていた「順調な人生の年表」が、ある日突然崩れてしまう。そんな経験をしたのは、私だけではないはずです。SNSを開けば、同年代の誰かが結婚や昇進を報告している。その隣で、自分の予定表だけが真っ白になっていくような感覚を覚えたことのある方も、少なくないと思います。今回は、自分自身が計画通りに進まない人生を経験し、そこから何を学び、どう考え方を変えていったのかを、体験談を交えてお話しします。同じように「自分だけがうまくいっていない」と感じている方に、少しでも肩の力を抜いてもらえたら嬉しいです。

第1章:学生時代に描いた「正解のロードマップ」

学生の頃の私には、はっきりとした将来設計がありました。大学を卒業したら安定した企業に就職し、20代のうちに仕事を覚え、30歳までに結婚して、35歳でマイホームを購入する。そんな未来を描いていました。
手帳の隅に、その細かな年表をこっそり書き込んでいたことを今でも鮮明に覚えています。周囲の大人たちもそれを「普通の生き方」だと口を揃え、当時の私自身もそれを疑ったことは一度もありませんでした。
マス目を一つずつ埋めていくように描いたその将来設計は、当時の私にとって、将来への漠然とした不安を打ち消すためのいわばお守りのようなものだったのだと思います。
計画通りに進んでさえいれば、人生は間違わない。むしろ、計画から外れることこそが「失敗」なのだと、当時の私は本気で信じて疑いませんでした。

第2章:突然崩れた計画――部署縮小という現実

社会人になって3年目のことです。会社の業績悪化にともない、私が所属していた部署ごと縮小されることになりました。
「まさか自分の計画に、こんな出来事が入り込むとは」と、頭が真っ白になったのを今でも覚えています。上司から異動の内示を告げられた帰り道、行き交う人々の足音が遠く聞こえ、いつも通る駅の景色がやけによそよそしく見えたことは、今でも忘れられない記憶です。
転職活動を始めたものの、思うようには進みません。書類選考すら通らない日々が続き、面接に進めても、結果はなかなかついてきませんでした。休日は求人サイトを眺めるだけで一日が終わり、焦りだけが重く積み重なっていきました。
当然、予定していた「30歳までに結婚する」という項目も、恋愛どころではなくなり、手帳の年表から静かに消えていきました。
人生の計画とは、自分の努力だけでは決して守り切れないものなのだと、このとき初めて身をもって痛感しました。

第3章:「普通」から外れることへの恐怖

同年代の友人たちがSNSで結婚報告や昇進の知らせを投稿するのを見るたびに、焦りと孤独感が募りました。「自分だけが計画から取り残されている」という感覚は、想像していた以上に重く心にのしかかってきます。
親戚の集まりで「そろそろ落ち着かないの」と何気なく聞かれるたびに、うまく笑って答えることができず、その場を早く離れたくなったこともありました。
今振り返ると、社会的な「普通」という基準は、本来誰かが決めたものであるはずなのに、いつの間にか自分自身を縛る物差しになっていたのだと気づかされます。当時の私は、その物差しに合わせられない自分を、何度も責めてしまっていました。
誰も悪くないのに、自分ひとりだけが「普通」から取りこぼされたような気がして、しばらくは人と会うことすら億劫に感じていた時期もあります。「自分の人生は、もう取り返しがつかない失敗なのだろうか」と、当時の私は本気で思い詰めていました。

しかし、そんな出口のない恐怖の中で立ち止まっていた私に、予想もしなかった小さな転機が訪れることになります。

第4章:計画が崩れたからこそ出会えた道

転職活動が長引くなかで、それまで目を向けたこともなかった業種の説明会に、なんとなく足を運んだことがありました。当時の私に、前向きな期待や特別なエネルギーがあったわけではありません。
けれど、そこで耳にした仕事の話は、今の私が携わっている「IT」という仕事の核に触れるものでした。その説明会の最中、担当者の何気ない一言に触れたとき、それまで感じたことのない小さなワクワクが胸の奥で芽生えたのを、今でもはっきりと覚えています。
もし最初に描いた計画通りに順調に進んでいたとしたら、間違いなく選ぶことのなかった道でした。計画が崩れたからこそ、自分の意志とは無関係に視野が強制的に広げられた――そう前向きに捉えられるようになったのは、実はずいぶん後になってからのことです。
渦中にいるときは、崩れた計画の破片を片づけることに必死で、その先に何があるかなど考える余裕はまったくありませんでした。だからこそ振り返って初めて、あの思いがけない回り道こそが、自分にとっての本当の近道だったのだと気づかされます。
焦りと不安に囚われていたあの頃の自分に、「予定通りの道じゃなくても、回り道の途中にはちゃんと素敵な出会いがあるよ」とそっと肩を叩いてあげたい。今なら心からそう思えます。

第5章:計画との新しい付き合い方

今の私は、人生の計画をまったく立てないわけではありません。ただ、「計画通りに進めること」自体を自分の目的にはしなくなりました。
手帳にぎっしりと予定を書き込むのはやめて、半年先や1年先くらいのゆるやかな方向性だけをメモし、その都度、軌道を微調整していく。たとえば「絶対に達成しなければならない目標」ではなく、「今、自分が興味を持てる方向」を丁寧に選ぶようにしただけで、心は驚くほど軽くなりました。
この距離感を持てるようになってから、予定が崩れたときも「自分は失敗した」ではなく「新しい情報に更新されたんだ」とフラットに受け止められるようになりました。
もし今、思い描いていた計画が崩れて気持ちが沈んでいるなら、「なぜうまくいかなかったのか」と過去の自分を責める代わりに、「今、目の前にある小さな選択肢は何か」に、ほんの少しだけ意識を向けてみてください。
過去の計画にこだわりすぎないことが、次の一歩を踏み出す足を、想像以上に軽くしてくれるはずです。
計画とは、未来をがんじがらめに固定するための鎖ではなく、今の自分がどちらを向いて歩いているかを確認するための、ゆるやかな目印のようなものなのかもしれません。

おわりに

人生の計画が崩れることは、誰にでも起こり得ることです。それは決して失敗の証明ではなく、むしろ新しい選択肢に出会うための入り口なのかもしれません。もし今、思い描いていた道から外れてしまい、不安な気持ちを抱えているとしたら、その揺らぎ自体が、次の景色へと進むための、大切な一歩になっているはずです。計画通りに進まない毎日を、どうか焦らず、自分のペースで歩んでいってください。

以上、ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。
またの機会にお会いしましょう。