就労継続支援B型かなうラボ利用者aichiです。
今日は「ペンギンの温暖化」についての記事が気になったのでご紹介します。
こんにちは🐧

南極の大地を、よちよちと歩く可愛らしいペンギンたち。
その可愛い姿に癒やされる方も多いのではないでしょうか?
でも、実はこの小さな生き物たちが、地球の気候を守る”緑の下の力持ち”だったという驚きの研究結果が、最近発表されました。
そのカギとなるのが⋯⋯
なんと「うんち」なのです。
|ペンギンのフンが生む”雲の素”?|
2023年、ヘルシンキ大学マシュー・ボイヤー氏率いる研究チームは、南極のマランビオ基地周辺に生息するおよそ6万羽のアデリーペンギンのコロニーを調査しました。
驚くべきことに、ペンギンたちが生息するコロニーの空気には、通常’1,000培以上”のアンモニアの濃度が通常の100培以上であり続けたという点です。
|では、なぜアンモニアが温暖化を暖和するのでしょうか?|

アンモニアは、空気中に存在する硫黄系のガスと反応することで「エアロゾル」と呼ばれる微粒子を形成します。
このエアロゾルは、雲をつくる”凝結核”となり、水蒸気が付着することで雲が生まれます。
特に、ペンギンのフンがきっかけで形成された低層雲は、大気中で断熱材のような動きをして、地面の温度上昇を抑える効果があるとされています。
つまり、ペンギンたちの「うんち」は、雲をつくる材料となり、その雲が地球の温暖化をゆるやかにする”天然の冷却装置”になっているのです。
|ペンギンのうんちが守る 地球の未来|
南極は、ただ寒いだけの場所ではありません。
実は、南極の氷や海、そこらに暮らす生き物たちは、地球全体の気候バランスを保つうえでとても重要な役割を果たしています。
とくに西南極のスウェイツ氷河、通称「終末の氷河」は、もし完全に溶けてしまえば、海面が最大3メートルも上昇する可能性があるといわれており、世界中の気候学者が注目しています。
そんな南極の環境を、私たちの知らないところで守ってくれているのが、ペンギンたち。
彼らの「うんち」が大気や海、そして私たちの暮らす地球にまでつながっていると思うと、不思議な気持ちになりますよね。
|ペンギンが「うんち」をできる環境を、私たちが守る|
もちろん、ペンギンたちは”地球を守ってやろう”なんて思って行動しているわけではありません。
けれども、その存在と営みが、自然と地球のバランスを保つ力になっているのです。
この研究を通して改めて感じるのは、人間の暮らしや気候の安定が、どれだけ生命や生態系のつながりの上に成り立っているかということ。
ペンギンが安心して「うんち」できる場所。
それは、自然が健やかに循環している証でもあります。
私たちはその自然の一部として、南極や生態系の保護に関心を持ち、行動していくことが大切なのかもしれません。
小さなうんちから始まる、おおきな未来。
今日もどこかでペンギンたちは地球を守るヒーローとしてせっせとうんちをしているかもしれませんね。
参考記事
