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親が老いていくことに、まだ慣れない。私が戸惑いながら見つけた、無理をしない向き合い方

趣味・日記
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みなさまごきげんよう。
就労継続支援B型事業所かなうラボ利用者のmayoです。

「親が老いていくことに、まだ慣れない」。今回は、そんな気持ちについて書いてみます。

親の老いとどう向き合えばいいのかは、正直、私もまだ答えを持っていません。それでも、同じようにモヤモヤしている同世代の方に、「慣れなくても大丈夫ですよ」と伝えられたらうれしいです。

実家で気づいた、小さな「あれ?」

帰省した日のことです。実家のキッチンに入ると、母が開けっ放しの冷蔵庫の前で、じっと立ち止まっていました。何を取りに来たのか、ふとわからなくなったようです。「あれ、何だっけ」と照れくさそうに笑う母に、私も「あるある」と軽く返しました。でも、その夜になっても、あの数秒の沈黙だけが頭に残っていました。

言われてみれば、前から小さなサインはありました。テレビの音量が上がったこと。同じ話を二度すること。スマホの操作を「ちょっと見てくれる?」と頼まれる回数が増えたこと。どれも誰にでもある変化です。それでも並べてみると、親にも同じだけ時間が流れていたのだと、急に実感しました。

子どものころの親は、私にとって「何でも知っていて、何でもできる人」でした。迷子になれば見つけてくれて、宿題はわかるまで教えてくれて、泣いているときは黙って隣にいてくれました。そんな人が、冷蔵庫の前で言葉を探しているのです。そのギャップに、気持ちがついていきませんでした。

「老い」という言葉から、目をそらしていた

正直に言うと、しばらくは見ないふりをしていました。老い、介護、将来。そんな言葉が浮かぶだけで胸がざわついて、気づけばスマホの画面に逃げていました。

「まだ早い」「うちは大丈夫」。そう自分に言い聞かせていたのは、親の老いを認めるのが怖かったからです。自分が「守られる側」から「守る側」へ移っていく合図のように思えたのです。大人になりきれていない自分には、その覚悟がまだなかったのだと思います。

友人にも、なかなか話せませんでした。就職、恋愛、推し活、お金の話なら盛り上がるのに、「親が老けてきて不安」とは言いづらかったのです。SNSでは、元気に旅行する親子の写真が流れてきて、自分だけ置いていかれたような気分にもなりました。

けれど、あるとき思い切って打ち明けてみたら、友人は「実はうちも」と返してくれました。口に出さないだけで、同じ不安を抱えている人は、案外すぐ隣にいるのかもしれません。

慣れなくていい、と思えた日

流れが変わったのは、母とスーパーに行った日です。レジで、母が小銭を出すのに少し手間取っていました。後ろには人が並び始め、「早くしなきゃ」と私のほうが内心そわそわしていました。けれどそのとき、母は慌てることなく、店員さんに「ごめんなさいね、ゆっくりで」とふんわり笑いかけたのです。店員さんも「大丈夫ですよ」と穏やかに返してくれました。

その光景に、胸のつかえがふっと軽くなりました。母は自分のペースの変化を受け止めたうえで、堂々としていました。慌てていたのは、私のほうでした。老いは「できなくなること」ばかりではなく、「ゆっくり生きる形に変わること」でもあるのかもしれません。そう思えたのです。

同時に、無理に慣れなくていいのだとも感じました。親の老いに戸惑うのは、それだけ親を大切に思っているからです。寂しさや怖さは、おかしな感情ではありません。慣れないまま、揺れながら、それでも一緒にいるのです。それで十分なのだと思います。

今日からできる、小さな向き合い方

親の老いに戸惑ったとき、私にできたのは「慣れること」ではなく、「慣れないまま関わり続けること」でした。大きなことはしていません。ごく小さなことばかりです。

まずは、会話を増やすことです。電話やメッセージで「最近どう?」と聞くだけでも、調子の変化に気づきやすくなります。次に、親の昔話を聞くことです。若いころの仕事や好きだった音楽の話を聞いていると、「親」という役割の向こうにいる一人の人間が見えてきて、不思議と距離が縮まりました。

そして、心配なときは一人で抱え込まないことです。親の健康や暮らしで気になる点があれば、かかりつけ医に相談する方法があります。高齢者の暮らしの相談窓口として、地域包括支援センターなどもあります。名称や対応は自治体によって異なるので、詳しくはお住まいの自治体の案内で確認してみてください。

おしまいに

親が老いていくことに慣れない自分を、私は長いあいだ「情けない」と思っていました。でも今は、その戸惑いこそ、親との時間を大切に思っている証なのだと感じています。

無理に受け入れなくても、すぐに答えを出さなくても大丈夫です。慣れない気持ちを抱えたまま、今日できる小さなことをひとつだけやってみてください。たとえば今夜、「元気?」とLINEをひとつ送ってみるだけで、きっと十分です。

この文章が、同じように揺れている誰かの心に、少しでも寄り添えていたらうれしいです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

また次回のコラムでお会いしましょう。