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一人でいることと、孤独であることは違う ~通知を切った夜に気づいた「電波」の話~

趣味・日記
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みなさまごきげんよう。
就労継続支援B型事業所かなうラボ利用者のmayoです。

夜、ふとスマホを置いて部屋を見渡したとき、急に心細くなることはありませんか?「一人でいること」と「孤独であること」は、似ているようで別のものです。孤独は、誰ともつながれていないと感じる心の感覚のことです。頭では分かっていても、夜になると急に心細くなる日があります。今日は、私自身の失敗や小さな発見を交えながら、この違いについて書いてみます。

1. 「一人=かわいそう」だと思っていた頃

少し前まで私は、一人でいる自分を恥ずかしいものだと思っていました。一人でごはんを食べるときは、スマホを見るふりをして周りの目をやり過ごしていました。休日に予定がないと、SNSを開くのが怖くなっていました。ストーリーに流れてくる集合写真を見るたびに、自分だけ取り残されたような気持ちになっていたのです。

だから、あまり気乗りしない誘いにも「行く行く!」と返していました。カレンダーが埋まっていれば安心でき、予定の数が自分の価値を表しているのだと、思い込んでいたのです。

2. 人に囲まれているのに「圏外」だった夜

そんな私が、はっきり「違う」と気づいた夜があります。

友人たちとの飲み会でした。6人掛けのテーブルで、話題はみんなが知っているドラマや共通の知り合いの近況でした。私は相づちを打ち、笑うタイミングも外さず、場の空気に完璧に合わせていました。

その途中、ふと「最近ちょっと疲れてて」と言いかけたのです。けれど、盛り上がっている場に水を差す気がして、飲み込みました。トイレの個室で、ホーム画面に本音を打っては消しを繰り返していたのを今でも覚えています。

帰りの電車で、グループLINEのスタンプが次々と流れてきました。「今日楽しかったね!」に、私も同じスタンプを返しました。画面の中はこんなに賑やかなのに、胸の奥だけがひどく冷えていました。まるで、私だけ電波の届かない場所にいるようでした。

大勢と一緒にいたのに、あの夜の私は確かに孤独でした。

3. 通知を切って行った銭湯で起きたこと

その数週間後の日曜の夜、私はスマホの通知をすべて切って、近所の銭湯に行きました。誰にも「行くよ」と伝えず、誰の予定にも合わせない、完全な一人時間です。

湯船に浸かって、ぼんやり天井を眺めていると、隣で知らないおばあちゃんが鼻歌を歌っていました。話しかけも、話しかけられもしません。それなのに、不思議と心が緩んでいきました。

帰り道、コンビニでアイスを買って、公園のベンチで食べました。周りに誰もいなくても、寂しさはまったくありません。「あ、今日いい日だったな」と、自然に思えたのです。

少し前の私なら、日曜の夜に一人で銭湯に行く自分を「寂しい人」と決めつけていたはずです。でも実際は、飲み会の夜よりずっと満たされていました。このとき私は、一人でいることと孤独であることが、別々のものだと実感しました。

4. 孤独の正体は「人数」ではなく「電波」

飲み会の夜と銭湯の夜では、何が違ったのでしょうか。考えているうちに、孤独は「電波」にたとえるとしっくりくると思うようになりました。

一人かどうかは、周りの人数の話です。孤独かどうかは、自分の気持ちが誰かに届いている、あるいは届く可能性があると感じられるかどうかの話だと、私は考えています。

銭湯の夜は、周りに誰もいなくても、自分自身との回線がつながっていました。「気持ちいい」「アイスおいしい」という感覚を、ちゃんと受け取れていたのです。

飲み会の夜は逆でした。人は大勢いるのに、私が自分の本音を受信できていませんでした。周りに合わせることを優先するうちに、自分の「疲れた」という信号を自分で無視していたのだと思います。誰かに届かない以前に、自分にも届いていなかったのです。

これはあくまで私の実感で、孤独の感じ方には個人差があります。ただ、推測になりますが、SNSで常に誰かとつながれる環境で育った世代ほど、つながっているのに満たされないというズレに敏感なのかもしれません。既読がつくことと、気持ちが届くことは、別の話なのだと思います。

5. 一人時間を「電波が整う時間」にする

それから私は、一人の時間の使い方を少し変えました。特別なことではありません。

寝る前の10分間だけ、スマホを別の部屋に置いて、今日いちばん心が動いた瞬間を思い出します。「帰り道の夕焼けがきれいだった」くらいの些細なことで構いません。それを付箋や裏紙の切れ端にひと言だけ書いて、机の端にちょこんと置いておきます。朝起きてそれを捨てる頃には、不思議と頭がスッキリしているんです。

続けるうちに、自分が何に喜び、何にモヤモヤしているのかが見えてきました。すると、人と会ったときにも「今日はちょっと疲れてる」「それ、実は苦手なんだ」と、小さな本音を出しやすくなったのです。先日は友人に思い切って「実は最近しんどくて」と話しました。返ってきたのは「実は私も」のひと言で、その瞬間、胸のあたりの電波がふっとつながった気がしました。

一人時間は、人間関係から逃げるための時間ではなく、次に誰かとつながるために自分のアンテナを整えておく時間なのだと思います。一人でいる時間を怖がらなくなってから、誰かと一緒にいるときの孤独も、少しずつ減っていきました。

もし今、「人といるのに寂しい」「一人でいると不安になる」と感じているなら、あなたの電波が弱いのではなく、ただ今は自分の声を拾う余裕がないだけなのかもしれません。

おわりに

一人でいることは物理的な状態であり、孤独であることは感覚です。似ているようで、まったく別のものでした。

一人の夜を、寂しい時間にするのか、自分と仲直りする時間にするのかは、ほんの少しの意識で変えられます。今夜はぜひ、通知をオフにして、あなた自身の心と「アンテナ」を合わせてみてください。きっと、温かい電波が受信できるはずですよ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。あなたの一人時間が、あたたかいものになりますように。