
現在スマホの使い過ぎで、健康被害が世界中で問題になっています。スマホを1日2時間以上使う人は、認知症と同じような症状を起こすことが分かって来たからです。
ある高校生が勉強するといって自室にこもった。しかしまったく勉強をしていなかった。実はSNSやyoutubeに夢中になっていたのだ。成績がガタンと落ち、両親がやむを得ずスマホを取り上げた。
こんな話は最近よく聞く話ではないでしょうか? 一旦スマホに注意が向けられると、ずっと触っている。大人も似たようなことをしてないでしょうか?
2018年、WHO(世界保健機構)は、ゲーム依存は病理であると認定しました。ゲーム依存をしている人の脳は、アルコール中毒やギャンブル中毒の脳と似た状態となっていることが分かったのです。
SNSやゲームだけではありません。スマホの存在自体にもわれわれは大きく影響を受けてしまいます。アメリカで行われた実験結果によると、スマホが視界にあるだけでテストの点数が大きく下がることが示されました。スマホの電源が入っていたか否か、実際通知が来たか否か関係なくです。
他には、姿勢の悪化にともなう首・肩のこり。眼精疲労や視力の低下。ドライアイ。なかなか寝付けなかったり、睡眠リズムの乱れによる体調不良。スマホの使用率が高ければ高いほど、社会不安のレベルが高いというデータもあります。
このようにスマホの弊害を挙げれば枚挙にいとまがありません。
こういった弊害を知りつつも私は最近、在宅作業になったこともあり、スマホに費やす時間が多いと感じています。
自戒の念も含めて対策なるものを挙げておきます。ご参考になさってください。
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①良質な睡眠が取れているかどうか?
近年流行りだした、睡眠検知のできるスマートウォッチを使うのも手ですが、ない人向けに基準を書いておきます。
・床に就いてから30分以内には眠りに入ることができる。
・夜中に目が覚めても1回である(トイレ含む)。
・夜中に目が覚めた場合、20分以内には再び眠りに入ることができる。
・睡眠時間は寝床でとっており、その時間は85%以上である(昼寝など外または自宅の寝床以外で仮眠する人が対象)。
②運動はしているか?
週に2〜3回でもいいので12分の早歩きをします 。この程度でいいのです。もっとしろと言われると思いましたか? しかしこれが最低ラインとなります! できれば週に150分以上を目標にしてください。これに加え軽い筋トレも行うと尚いいでしょう。
ーー脳は身体を動かすためにできている。そこを理解しなければ、多くの失敗を重ねることになるだろう(マイケル・ガザニガ/カリフォルニア大学神経科学教授)ーー
③デジタル断食
1日にSNSなどをチェックするのは朝と夕の2回だけとか、予めスマホの使う時間を決めておくのです。20時になったら10分だけ「line」と「x」をチェックするなど、細かく時間を決めておくのが有効です。使う時間を最低限にする試みです。
つまり、
あらゆる手段を使ってスマホの誘惑から逃れるのです! 隙間時間を見つけては運動をしましょう。不用意にだらだらとスマホをいじらない。メリハリをつけて使う。これらがスマホとの共存ができる唯一の共存方法なのですから。

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参考文献
『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン 著/久山葉子 訳(新潮新書)
『最高の体調』鈴木祐 著(クロスメディア・パブリッシング)
「スマホの見すぎ」が招く世にも恐ろしい3大弊害 集中力低下、うつ、肥満などデメリットは深刻 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン
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