みなさまごきげんよう。
就労継続支援B型事業所かなうラボ利用者のmayoです。
今日はメガネユーザーの大変さを言語化出来ればと思い、記事を書いてみようと思います。
共感を得られる点など、あれば幸いです。
第1章:それは突然やってくる

冬の街を颯爽と歩くメガネユーザーのみなさん、こんにちは。いや、こんにちは、と言ったところで今あなたの視界は真っ白かもしれません。
そう、『ラーメン屋のドアを開けた瞬間』のことです。
外気温2℃。店内はもわっとした湯気と暖房で天国のような暖かさ。「あぁ、生き返る……」と思った0.3秒後、レンズに異変が起きます。じわり、じわじわ、じわわわわ——【完全なるホワイトアウト。】
ついさっきまでクリアに見えていた世界が、まるで誰かがレンズに白いペンキをぶちまけたかのように消失します。視界ゼロ。方角も距離感も不明。ここはどこ。私は誰。ていうか入り口どこ。
これは冬のメガネ民にとって、もはや自然災害に等しい現象です。気象庁が「メガネ曇り注意報」を出してくれてもいいレベルだと、私は本気で思っています。
第2章:立ち尽くす者、そして追い越す者

問題は「曇る」こと自体ではありません。真の地獄は、『曇った直後の数秒間に起こる社会的カオス』です。
店のドアをくぐった瞬間にホワイトアウトしたメガネ民は、まず例外なく「立ち止まり」ます。だって見えないんですから。一歩も動けません。足元にちょっとした段差があるかもしれない。目の前にレジがあるかもしれない。いや、もしかしたら店員さんの顔面3センチ手前かもしれない。恐怖です。
そしてここがドラマの始まりです。後ろから普通に入ってきた非メガネの人が、入り口で突然フリーズしているこちらを「なんだこの人……」という気配とともにスッと避けていきます。あの、『こっちは遭難してるんです』助けを求めたいのに、相手の姿すら見えない。
さらに切ないのが、友人と一緒に入店した場合。「あ、向こうの席空いてるよ!」と言われても、向こうがどっちか分からない。友人の声だけが暗闇…いや白闇の中で反響し、自分だけが取り残されます。「ちょっと待って、まだ見えない」と言っている間に、友人はさっさと着席。もはや迷子です。30歳を超えた大人が、ラーメン屋の入り口で迷子です。
そしてだいたいの場合、メガネを外して裸眼で歩こうとして、今度は「元々の視力の悪さ」という第二の壁にぶつかります。『ホワイトアウトからぼやけた世界へ』選択肢がどちらも地獄なのが、この問題の根深さを物語っています。
第3章:「曇り止め」という名の希望、そして裏切り

「曇り止めスプレーを使えばいいじゃないか」
ええ、ええ、分かっています。私たちメガネ民だって学習する生き物です。ドラッグストアで曇り止めを買い、朝の出勤前にシュッとひと吹き、丁寧にレンズを拭き上げ、万全の態勢で冬の街へ繰り出します。
で、曇ります。
いや、正確に言えば最初の1〜2回は確かに効果があるんです。コンビニに入っても曇らない。「おお、科学の勝利!」と心の中でガッツポーズ。しかし人間は調子に乗る生き物です。午後、油断してラーメン屋に入った瞬間、朝の塗布など嘲笑うかのように『レンズは真っ白。』曇り止め、お前は午前中で力尽きたのか。
中には「レンズに食器用洗剤を薄く塗るといい」というライフハックを試す猛者もいます。結果、たしかに曇りにくくはなるのですが、代わりにレンズに謎の虹色の膜ができ、世界が常にシャボン玉越しみたいになります。どっちがマシかは哲学の領域です。
第4章:それでも私たちは冬を生きる
結局のところ、冬のメガネ曇り問題に完璧な解決策はありません。コンタクトにすればいい? ごもっとも。でも朝のコンタクト装着5分間と、メガネをかけてすぐ出発する気楽さを天秤にかけた結果、私たちは今日もメガネを選ぶのです。そして今日もラーメン屋の入り口で立ち尽くすのです。
でもね、悪いことばかりでもないんですよ。
曇ったレンズを拭いて、ようやくクリアになった視界の先にある湯気の立つ味噌ラーメン。あの「世界が戻ってきた瞬間の感動」は、メガネ民だけが味わえる冬の小さなご褒美です。
視界を一度失うからこそ、取り戻した世界はちょっとだけ美しい。
——なんて言ってみましたが、やっぱり普通に曇らないでほしいです。『気象庁さん、曇り止め注意報の件、よろしくお願いします。』
※この記事を読んでいる最中にメガネが曇った方、まずは落ち着いてレンズを拭いてください。
以上、実話を元にこうなったらこう思うのでは、なんて考えて書いてみました。
メガネユーザーにとって冬は敵です。
メガネユーザーは注意を…メガネユーザーでないかたは是非メガネユーザーの大変さを理解してあげて下さい。
それでは今日はこの辺で。
またの機会にお会いしましょう。

