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現役イラストレーターが解説!お絵描きスランプ解消法

イラスト
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こんにちは!就労継続支援B型事業所かなうラボ利用者のカナタです。

今回は、2024年12月9日にかなうラボで行われた講義「お絵描きスランプ解消法!」の内容をご紹介します。

講師を務めたのは、かなうラボのイラストコースの職員さんです。

先生はゲーム会社でキャラクターデザインを手掛け、現在はフリーランスとして活躍するイラストレーターでもあります。

制作に行き詰っている方だけでなく、心身の調子を整えたい方やクリエイティブ業務に興味のある方にも役立つ内容なので、よかったらご覧ください🎵

かなうラボの臨時講義とは

かなうラボでは、月に数回の頻度で講義をリアルタイム配信しています。

臨時講義と呼ばれており、かなうラボの職員さんが講師を務めます。

テーマは生成AIの使い方だったり、メンタルヘルスや雑学だったりとさまざま。

臨時講義は毎回アーカイブが残るので、かなうラボの利用時間中に興味のあるものを視聴可能です。

それでは、スランプ解消法3点を順番にみていきましょう。

スランプ解消法①体と心を休めよう!

スランプ解消法の1点目は、「体と心を休めよう!」です。

具体策4つをご紹介します。

しっかり睡眠をとる

脳を物理的にリセットするために、睡眠が大事なのだそうです。

イラスト制作は考えながら描くぶん頭を使うので、脳を休ませて同時に目も休ませられる睡眠が非常に重要なのだそう。

睡眠をとるのが難しい場合は、ハーブティーを飲んだり、心が落ち着くBGMを聴いたりと眠りやすい環境作りがおすすめ。

先生はゆっくりお風呂につかって体を温めているそう。

10分くらい目を閉じたり、短時間お昼寝したりするのも◎

ただし、日中寝過ぎてしまうと夜に寝づらくなるので、何時間ものお昼寝はしない方がよいとのことでした。

軽くストレッチをする

同じ姿勢で作業すると血流が悪くなってしまうので、深呼吸しながら背伸びをしたり、立って足踏みしたりすると良いそうです。

例えば、スライドのイラストのようにグッと腕を伸ばしてみたり。

先生は一時期ラジオ体操にはまっていて、毎朝起きてラジオ体操していた時期は健康だったそうで、ラジオ体操もおすすめとのことでした。

しっかり食事をとる

作業に夢中になって食事を忘れてしまうことはクリエーターあるあるですが、頭を使う作業がメインなので、糖質などのエネルギーを補給するのも大事だそうです。

作業の合間に、適量のチョコレートやグミなどを食べるのもよいのだとか。

朝ごはんを抜きがちな場合は、スープを飲んだりホットミルクを飲んだり、温かいものを胃に入れるだけでも調子が違ってくるとのことでした。

気分転換をする

散歩に出て普段行かないような場所に行ってみたり、カフェでご飯を食べたり、新しい本を買ってみたり、普段しないことをしてみると気分転換になり、新たな発見もあるので大事だそうです。

先生は散歩が好きで、外に出たり普段触れないものに触れたりすると、インスピレーションがわいてくるそうです。

利用者さんの「目的がないと外に出ない」というコメントには、先生から以下のようなアドバイスがありましたよ。

  • 目的を作ってみる、例えば資料集め目的。お花やクリスマスなどの季節のイベントを観たり、四季で姿を変える空や雲を眺めたり、猫1匹探してみたりなど
  • ただ、義務感になってしまうとしんどいので、無理に外出はしなくてもいい
  • 気持ちをリセットするための気分転換なので、屋内でできることでもOK。例えば、ゲーム、本を読む、料理・家事など

スランプ解消法②無理に描かない!インプット作業を増やしてみよう

スランプ解消法の2点目は、「無理に描かない!インプット作業を増やしてみよう」です。

具体策3つをご紹介します。

作品鑑賞をする

先生は漫画やアニメを観る際に、キャラクターの表情に着目したり、どのように描けば格好よく描けるかな・可愛く描けるかなと意識しながら観たりしているそうです。

その他には、好きなイラストレーターさんの作品をよく観察したりも。

一流の技から学ぶことを意識して、様々なものに触れてみるのが重要なのだとか。

先生ですら、自分には伸び代があると思って日々勉強しているのだそう。

イベントに参加してみる

例えばイラストの展示会や美術館に足を運んでみたり、同人即売会に参加してみたりと、イラストに関連するイベントはたくさんあるそうです。

「見る」だけではなく「体感する」ことによって、インスピレーションを得られるのだそう。

また、自分が普段見ないものや他の人の作品に触れることで刺激を受けられるので、インプットの作業は本当に大事とのことでした。

気になったものをとにかく写真に収める

自分が「惹かれた」「視線を奪われた」物の写真を撮っておくとよいそうです。

その際、「なぜ惹かれたのか」を考えてみると、どうしたら人を魅了できる作品を作れるのかのヒントを得られて、単純に資料集めにもなるとのこと。

先生は、空の雲の写真を撮って自分の資料のアルバムに入れておいたりするのだそう。

その他にも、カフェやご飯屋さんに行ったら写真に残しておくと「ちょっと困ったな」というときに、カメラロールを見返したりできるのだとか。

スランプ解消法③自分を褒めてあげよう!

スランプ解消法の3点目は、「自分を褒めてあげよう!」です。

スランプの時は、「自分なんて…」となってしまいがちですが、マイナス思考のままだといい作品は作れないそうです。

そこで、自分の中のハードルを下げて、「今日もできなかった」と考えるよりも「今日はここまでできた!」と自分のできた範囲を自分でほめてあげるのが大切なのだとか。

また、先生は完璧主義なところもあるそうで、対処法をお話してくださいました。

  • 完璧主義だと作品をなかなか完成させられなくなってしまう
  • 一度80%の完成度で提出してみて、クライアントなど外部の目に触れて方向性が決まったら、ブラッシュアップして100%にもっていくのもあり
  • というのも、自分の100%が相手の求めているものとは限らないから。一番お気に入りの案だけがボツとなり、他の2案が採用されるなんてことも

ゴール地点を高く設定しすぎずに、できたことを褒めてあげましょうとのことでした。

現役イラストレーターが解説!お絵描きスランプ解消法:終わりに

現役のイラストレーターである先生だからこそのお話が聞けて勉強になりました。

私は完璧主義で自分をほめるのが下手なので、「自分をほめてあげよう!」のパートは特に気付きが多かったです。

美術館や博物館を巡ったり、「できたことに着目して自分を認めてあげる」だったり、さっそく講義の内容を実践していきたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!