こんにちは!就労継続支援B型事業所かなうラボ利用者のカナタです。
今回は、2024年10月31日配信の臨時講義「ライブ配信で収益を得るには~現役ライバーが仕組みや厳しさについて解説~」の内容をご紹介します。
講師を務めたのは、現役のライバーでもあるかなうラボの職員さんです。
職員さんは介護福祉士の資格をもち、介護業界歴13年のご経験があります。
ライバー歴は4年で、それだけで生活できるくらいの収益を得ていた時期もあったのだそう。
今回の講義の目的はライバーをおすすめするためではなく、もともと興味があった方やVTuberを目指している方に知っておいてほしいことを伝えるためとのことです。
ライバーの光と闇を知れるので、ご興味のある方は必見です!
<かなうラボの臨時講義とは>
かなうラボでは、月に数回の頻度で講義をリアルタイム配信しています。
臨時講義と呼ばれており、かなうラボの職員さんが講師を務めます。
テーマは生成AIの使い方だったり、メンタルヘルスや雑学だったりとさまざま。
毎回アーカイブが残るので、かなうラボの利用時間中に興味のある臨時講義を視聴できます。
それでは、今回の講義のポイントをご紹介します。
ライバーとは何か

「ライバー」とは、スマホ・PCを使ってライブ配信アプリで配信をして、収益を得ている人のことをいうそうです。
なお、YouTuberは収入源が広告収入である「配信者」であり、ライバーとは異なる存在なので今回の講義の対象からは除くとのこと。
ライブ配信アプリ一覧

さまざまなライブ配信アプリがありますが、初心者から始めやすいのはポコチャと17LIVE(イチナナライブ)だそうです。
ツイキャスやTikTokは、フォロワーの人数が関係するので初心者向けではないのだそう。
ライブ配信のテーマ

ライブ配信で何をするのかですが、自分の好きなことをやるのだそうです。
よくあるテーマは以下のとおりです。
- 雑談
- 歌
- メイク
- 料理
- ダンス
- ゲーム
雑談は、日常・時事ネタ・趣味の話だったり。リスナーさんが望んでいることを話します。
ゲームは、ゲーミングPCやキーボードが必要になること、ゲームのガイドライン(配信OK・NGなど)を守る必要がある点に注意が必要だそう。
一方で「やってはいけないこと」としては、グロテスクなものを映したり、公共の場で騒いだりなど人に迷惑をかける行為はNGとのことです。
他にも「禁止はされていないけれどやらない方がいいこと」として、他のライバーの悪口を言ったり、体調が悪いことをアピールしたりするなどが挙げられていました。
ライバーの収益の仕組み
ライバーの収入源はリスナーからの投げ銭(デジタルアイテムの購入・使用)です。
リスナーはお金でポイントを購入し、そのポイントでアイテムを入手してライバーへ贈れます。
投げ銭は、リスナーが汗水垂らして働いて得たお金を使っていただいているということ。
アイテムはライブ配信中に花火が上がる演出だったり、お菓子を投げたりするのに使えるのだそう。
アイテムの金額は幅が広く、職員さんの知る限りだと安いもので1円、高いもので30万円もするのだとか……!

ライバーへ支払われる報酬の仕組みは、ライブ配信アプリによって異なります。
報酬形態が「時給型」のところは多くないそう。
「歩合型」は、職員さんの知る限りだと低くて7%、高くて75%の歩合率だそうです。
「ランク型」は、一定期間のポイントや人数・コメント数などでランクポイントが決まり、ランクに応じて時給が決まるシステムで、ポイントを集めれば集めるほど時給も高くなります。
ライブ配信アプリ内で開催されるイベントとは

ライブ配信アプリでは、「イベント」といってライバーとリスナーが一丸となって盛り上がれる企画が定期的に開催されます。
ライバーはまず、このイベントに参加するところから始まるのだそう。
ランキング型イベントでは、上位入賞すると広告への出演権を獲得できたり、雑誌の専属モデルになれたり、家電やゲーミングチェアがもらえたりと豪華景品が用意されています。
ライバーを応援するために、ファンが積極的に投げ銭をする機会でもあります。
ライブ配信で収益を得るためには
ライバーとして収益を得るためには、いかにリスナーさんに毎回見に来てもらえるか、リスナーさんが見ていて楽しい空間作りができるかにかかっているそうです。
そのためには、以下のような点が大事なのだそう。
- 見ていて面白い
- 同じ趣味で語れる
- 応援したいと思ってもらえる

例えば、ライブ配信アプリをショッピングモールだとします。
各店舗で同じようなものが売られていたら、お客さん(リスナー)はお得だったり店員さんの感じが良かったりする付加価値のあるお店を選びたいですよね。
その他にも、「○○ポイントで⬜︎⬜︎します!」のような「企画」を配信するという方法もあるそう。
女装をしたり、足つぼマットや激辛ペヤングにトライしたりなど。
少しずつ応援してくれる人が増えていき、その積み重ねが月に数千円から数十万円の収益につながるのだそうです。
ライバーが受ける可能性のある被害
ライバーの収益は魅力的ですが、良いことばかりではありません。
心ないコメントや誹謗中傷を受けたり、マルチ商法の勧誘にあったりすることが続いて、メンタルを病んで活動を辞めてしまうライバーがいるのも事実だそうです。

実際に、職員さんも悪口を言われたり嫌がらせをされたりする被害を受けたそうです。
少し目立ったりすると、本当にすぐにこういうことが起こるのがライバーの世界の現実なのだとか……。
ライバーになるメリット・デメリット

ライバーになるメリットのひとつは、配信で仲良くなった人と実際に会ったりとコミュニティが広がることだそうです。
収入に関しては、生計を立てている方もいますが、基本的にはお小遣い稼ぎ程度に思っておいた方がいいそう。
アイドルや声優・VTuberになりたい方が、ライバーとして知名度を上げることで実際にその夢を叶えるケースも。
デメリットは、メンタルが削られたり、時間が奪われたりするところ。
前述のような誹謗中傷もありますし、配信は1日10分・20分というわけにはいかず、だいたい3〜4時間、長い方だと12時間も配信するそうです。
かといって、安定した収入が得られる保証も、収入が減ったときの保証もないのだとか。
ライブ配信に向いている方

コミュニケーションはライバーにとって最も重要なので、人と話すのが好きな方はライバーに向いているのだそうです。
また、職員さんは誹謗中傷を受けたことを笑い話として配信のネタにしていたそうで、話を笑いに変えられる方も向いているのだそう。
その他にも、ムスっとしている方よりよく笑う方のほうが、見ていて楽しいので人気が出やすいそうです。
投げ銭をしてもらった際に、大きくリアクションを取れるのも重要なスキルなのだとか。
ライブ配信に向いていない方

配信中にリスナーから悪口コメントを投稿されることもあるので、怒りっぽい人はライバーに向かないのだそうです。
また、誹謗中傷を受けたり、イベントで自分の順位が出たりもするので、メンタルが安定している人のほうが向いているのだそう。
他にも、理屈っぽくてリスナーを論破ばかりしているライバーは見ている人が楽しめないですよね。
世の中は喜んでいる人もいれば泣いている人もいるので、人の感情の影響を受けやすい人も向いていないのだとか。
以上で講義は終わり、質疑応答タイムへ進んでいきました。
終わりに
ライバーの世界のことを知らなかったので、良い面も難しい面も知れて興味深かったです。
ライブ配信にご興味のある方には、かなうラボのVTuberコースがおすすめです。
ライブ配信のやり方やチャンネル運用、企画構成を身につけられます。
高水準の工賃を得ながら、専門スキルを学びませんか🎵
最後までご覧いただき、ありがとうございました!