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「〈いいね〉から解放されよう」~アドラー心理学~

趣味・日記
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このSNS時代、〈いいね〉の承認欲求が強い人が多いのではないでしょうか?

人間なんだから承認欲求があったっていいじゃん? たしかにそうです。

わたしも個人で読書感想をSNSに上げてますが、共感の声はあったほうが嬉しいです。

しかしアドラーの考えに基づくとそれは「自由になれていない」という解釈になります。どういうことでしょう?

ここで簡単にアドラーについて書いておきます。アルフレッド・アドラー(1870〜1937)。彼は精神科医でもあり心理学者でもありました。フロイトと一緒に研究していた時期もあります。しかしフロイトとは決別し独自の路線を進みました。これは後にアドラー心理学として残りました。

このアドラー心理学から考えると近年のSNSの〈いいね〉はどのように解釈されるのでしょうか?

アドラーは「すべての悩みは、対人関係の悩みである」と説きます。また「他者からの承認を求めることを否定します」。更には「普通であることの勇気」も説きます。

つまり悩みは対人関係なのだから、人からの承認欲求を必要としなければ楽になれるというわけです。そして「普通であることの勇気」を持ちましょうというのです。

誰しも自分が特別になりたいと思っています。容姿で・知能で・技術で……いろんな形で特別視されたがっています。この対人関係の悩みがあるから辛いのですね。

作家やお笑い芸人・タレントなど人気稼業に属しているなら多少異なります。彼らはそれで生計を立てているのですからね。しかし少なくとも、われわれは普通大学の普通学部・普通学科の人間でいいのです。〈いいね〉の量が人生を左右するわけではありません。〈いいね〉の数が多くても収入には関係しません。

〈いいね〉がつかないと自分は必要とされていない、なんて無能な人間だと思われる方もいるかもしれません。

しかし、食べ物を口に入れ、咀嚼し胃に送る。胃腸で栄養を消化吸収し、不要なモノは便として出る。耳に入ってきた人の声を理解し、必要な言葉を相手に話す。電車の時間に間に合わないと判断して走る。良質の映画を観てストーリーを理解し感動する。

他にも挙げたらキリがありませんが、これらも立派な能力です。こういった生活を送っていれば、〈いいね〉などなくとも「QOL(quality of life)」は十分に満たされます。

〈いいね〉が人よりすくないから自分には価値がない。そんなことは決してありません。落ち込む必要もありません。

そんなことに捉われるよりも、ときにはちょっと豪華なご飯を食べ満足する。良質な映画を観て見聞を広める。公園で運動していい汗をかく。色んな本を読み教養を高める。友人などと食事をしながら色んなことを話す。こういったことのほうが何百倍も大切なのです。

今回は短めにこの辺でm(__)m。

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※副題でも本文でもアドラー心理学としました。しかし正しく解釈するなら、彼の残したモノは心理学というより哲学という代物です。混乱させないように一般的に知られている言葉

である「アドラー心理学」を用いた。

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【参考文献】

『嫌われる勇気』岸見 一郎 古賀 史健 著(ダイヤモンド社)

 


 

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